会社員の方へ伝えたい|ストレスのない人間関係のつくり方

コミュニケーション

会社の中で、ストレスを抱えずに人間関係をうまく作りたい人に向けて、私自身の経験を
もとにした人間関係構築術を書いていきたいと思います。

会社では、どうしても自分と合わないと思う人でも、その人と接することが避けては通れない時があるはずです。これがもしプライベートであれば、嫌いな人とは距離を取れば済むことでも、同じ職場や同じ部門で働いているとそうもいかない。
このような悩みをもつ人は多いのではないでしょうか。少なからず私にもありましたし今でも正直あります。

今回の記事のポイントは「ストレスの無い人間関係のつくり方」なので、会社でストレスを感じないように人と接する方法を主に書いていきます。
私自身、この方法を選んだことで明らかにストレスが減りましたし、本当に信頼できる仲間と一緒に仕事が出来ています。
この記事が、何か一つでも参考になってもらえれば幸いです。

人は人であり自分は自分であることを知る

まず大前提として、自分と他人は違うということです。
何が違うのか。感じ方や考え方も違うし、やること一つ取ってもやり方さえも違います。

例えば同じ映画を見たとしても、ある人はストーリーに感動するかもしれないし、ある人は映画の作り込み方に驚くかもしれない。同じ映画でも人それぞれの捉え方があります。

会社でも同じことが言えます。
仕事に対して考えることや感じることが表面上は同じように見えても、細かい部分まで見ていくと違っていたりすることは不思議ではありません。

つまり、人それぞれの考え方や感じ方があっても不思議ではなく、間違っても自分と同じようになることを求める時点でズレが生じるのです。

人は人、自分は自分なのです。

ストレスのない人間関係をつくるために

では、具体的に会社でどのようにして人と接していけばいいのだろうか。
今回は実際に私がやっていたストレスを抱えないための接し方や関係づくりを紹介したいと思います。

▶︎ 正しいことを言う前に相手の気持ちを理解する

正しいことを言うのは大事です。
でも、正しいことを言えば相手が納得して理解してくれるかどうかは別問題です。
頭で正しいと分かっていても、あなたに理解を示そうとするかどうかは、その時の相手の感情で変わります。

だから一番いい方法は、相手の気持ちを分かってあげようとすることです。

例えば、あなたが仕事で部下に指示をしたとします。
でも部下が指示したことを期日までにやらなかった場合、あなたは何と声をかけるでしょうか。

決して大目に見ろと言うことではありません。もちろん、期日までにやろうともせずにサボっていれば注意しますし、忘れていたなら怒ることだってあります。

ただ、部下が指示をされた仕事を期日までにやらなかった理由を聞いたり、どうすれば期日までに終わらせることができたか一緒に考えたりすることも出来るはずです。
このように、相手の気持ちに寄り添う姿勢があれば、少なくとも「なんでやらないんだ」という感情とストレスはだいぶ軽減されるはずです。

▶︎ 「何を言うか」より「何を言わないか」を決める

余計なことを言って人間関係がうまくいかなくなったことはないでしょうか。

  • 皆で意見を出し合っている時に、他の人の意見を否定するような言い方をした時
  • あたかも全てを知っているかのようにマウントをとってしまった時
  • 思い通りに進まなくて人のせいにしてしまった時

悪気はなく無意識に発した言葉であっても、相手はたった一言を覚えているものです。

身内や友達でも、たった一言で雰囲気が悪くなります。
会社の人に対しても同じで、余計なことを長々と言うのは機会損失になります。

良い関係を続けていくなら「今、これは言わないでおこう」「言い方を変えて伝えよう」など、細かいことかもしれませんが工夫をすることが秘訣です。

▶︎ 一定の距離を保つこと

私は会社の人と良い関係を作ろうとして、とにかく自分から話しかけたり接点を持つことを意識していました。

自分を知ってもらうことで、相手との距離を縮めて仲良くなる。ここだけを聞けば、決して間違っているとは思えないですが、私の場合は誰からも気に入られるようになること。
言い換えれば「嫌われないようにする」ことが目的になっていた時期がありました。

こうなってしまうと、知らず知らずのうちに周りの人に対して不快感を与えてしまうことがあります。

例えば、同僚がやっている仕事一つ取っても何か言わないと気が済まない。
自分の話をよく聞いてくれるので、どうでもいいような話でもよくしてしまう。

相手は黙って自分の話を聞いてくれている。本当は聞きたくもない話を聞いてくれていることに気がつきます。もしこうだとすれば、相手はどんな気持ちになるでしょうか。
いい気持ちはしないはずです。
その証拠に、必要な時以外は「相手から自分に近づいてくること」がなくなります。

職場だけに限らないかもしれませんが、一定の距離を保っていた方がうまく物事が進んだり良質な関係を継続できることが多くあります。

▶︎ いい関係をつくろうと我慢をしすぎないこと

上記に記した距離をとることに似ていますが、誰からも嫌われないようにしようと振る舞うのは避けるべきです。なぜなら、そもそも万人から好かれること自体が不可能に近いものだからです。

私は、会社の人から嫌われないようにしようと思い、とにかく無難な接し方をしていました。
言いたい事を我慢し笑顔で流したり、違うと思っても同調したり、場の雰囲気が悪くなりそうな事は一切言わないようにしたりしました。

争いごとや揉め事にならないように無難に会話を進めるために、とにかく自分なりに我慢をしていた時期が長くありました。
しかし、大きなトラブルはないものの、いい関係を作るどころか我慢が多くて疲れてしまったのです。

我慢するくらいなら伝えたいことを伝わるように伝える。無理して合わせている人とは距離をとる。本当に気が合う人や信頼できる人とだけ深く付き合う。
このように選択肢はいくらでもあり、自分で勝手に我慢して疲弊する必要はありません。

最後に|ストレスを抱えないための最善策

私がやってきたストレスを抱えない人間関係の作り方をいくつかご紹介させていただきました。

私は、人との出会いには必ずどんな人からも学べることがあると思っています。
出会うことで、良い悪いは別として学べることがあるので、そこには感謝の気持ちをもっておくことが本当に大切だなと感じます。

人は人、そして自分は自分。

それぞれ考え方や価値観は違うかもしれませんが、本当に自分と合う人、一緒にいて居心地がいい人との関係を深くしていければいいのです。

何の仕事をするかの前に、誰と仕事をするか、誰と関係を気づいていくかを選ぶことで、ストレスを抱えにくく長い目で見た時にも成果に繋がっていくことでしょう。